2016年9月18日日曜日

続・げじげじ

前回までのあらすじ


いつもどおり朝食を食べていたローガン。
ボウルの中のシリアルを眺めているうちに、
ある考えが浮かんできた。
この中に一つとして、同じシリアルは存在しない。
我々人間も、シリアルのようであるべきだと・・・

一方その頃、
エリヤの家ではキッチンにデカい虫があらわれ大パニック!
夕飯までわずか1時間。
果たしてキッチンを取り戻すことはできるのか?!


「エリヤ君!緊急事態って言うから急いで来たよ!
いったい何が・・・」


(あっ!あんまり緊急じゃなさそう!)


「遅かったな。家にいると思った。学校にいたのか?」
「うん・・・俺、サッカーの試合抜けて来たんだよ」


「あんたサッカー部だったのか」
「知ってると思った・・・うちの高校、サッカー部有名じゃん。
俺キャプテンだし」


「ふうん。知らねえ。それよりさ」
「うん・・・」


「トロイか!よかった!俺はもう耐えられない!」
「もう~、エリヤ君、ラッグ君を困らせちゃダメでしょ!」
「そうじゃない!あいつだ!」


「うわ、げじげじ!」
「は?何」
「エリヤ君、知らないの?げじげじ。それにしてもおっきいね」
「知らねえ。とにかくアレどうにかしてくんない?」


「んー、でもねぇ、あの子、ゴキブリとか悪い虫を食べて
くれるんだよ」
「だからなんだよ。あんなルックスしておいて
許されるつもりでいるのか」


「もー、じゃあ外に逃がしてくるよ」
「逃がす?!生かしておくべきじゃない!」
「そいつを始末しなかったらあんたのこと今まで通り
デンデンムシって呼ぶからな」
「え・・・?俺のことそんな風に・・・う、うん・・・わかった・・・」




「うわぁぁあああ!!」


「トロイ!」


「やっぱり・・・あいつは邪悪な怪物だ!エリヤ、逃げるぞ!」
「でも、トロイが・・・」
「気にするな!たいして親しくない!」


・・・そうして俺とラッグはウィンデンバーグの家を捨てて、
遠く離れた町、オアシススプリングスへと辿り着いた。
部屋は前みたいに広くないけど、ここで平和な暮らしができる。


トロイと言う犠牲を払ったが、
考えてみたらあの人のことは何も知らない。
俺達は一生、あの日起きたことを胸に秘めておくつもりだ。








「っつー夢を見たんだよ」
「ゲジは益虫だ」
「は?うるせえし」

おしまい

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